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学会向けオープン型SNSの開発

日本知能情報ファジィ学会企業が独自のSNSを開発する案件は、数年前にはかなりありました。最近はあまり聞きません。SNSのイメージは、システムを提供すればみんなが登録していろいろな情報を更新してくれ、活性化するというものですが、実際にはなかなかそうはいきません。

今回のクライアントは日本知能情報ファジィ学会という団体でした。セカンドライフ関連の総務省のプロジェクトでご一緒させていただいた明治大学の高木教授からファジィ学会の会員向けのSNSを開発したいとご相談をいただきました。学会という組織は我々一般人にはなかなか馴染みがありません。私も大学の基幹システム開発は何度かやらせていただきましたが、学会は始めての経験でした。

日本知能情報ファジィ学会

日本知能情報ファジィ学会

「ファジィ」という言葉は、バブル以前の世代の方はよくご存知だとおもいます。使いやすい家電製品というイメージで一斉を風靡した技術で、日本語では「あいまい」という意味です。0と1、オンとオフというはっきりしたデジタルの世界を、ファジィ理論はなめらかにしてくれます。現在ではあらゆる機械に組み込まれており、ことさらにファジィという言葉を喧伝することはなくなってしまったため、ファジィ学会もあまり人気が無くなってしまったそうです。

ファジィ学会の会長でもある高木教授は、学会の再生タスクフォースを組み、会員にとって学会はどうあるべきかを再検討し、タスクフォースチームが組んだプランの中にSNSがありました。ご相談をいただいた当初は、SNSはクローズドでは上手く活性化できた例が少ないことをご説明し、Facebook など既存のSNSを活用されることをおすすめしましたが、再生プランを詳しくお聞きした後、目的にあった特別なSNSを新規で作ることになりました。

日本知能情報ファジィ学会SNS

再生プランは学会が研究者のサポートを行うことを目的としていました。SNSは通常、会員でなければ見ることができないクローズド型が一般的なのですが、今回は会員ではなくても見ることができるオープン型にしました。これは、研究者の活動がインターネットを通じて広く知られるようにすることで、学会外の方にも研究者とその研究について詳しく知ってもらう機会をつくるためです。もちろん、各研究者のページが検索エンジンの上位に表示されるようにSEO対策も考慮してあります。

SNSのデザインとしては、使いやすいFacebook型としました。友達登録方法は Twitter と同じくフォロー型にしました。というのは、そもそも学会は他の研究者の研究内容について、論文という形で配信することが第一の目的であるため、SNSでもそれを踏襲し、フォローしている研究者のアクションが全て配信されてくる仕組みとしたかったためです。一般的なSNSの友達登録の仕組みでは、若手や学生が有名な教授と友達登録するのは敷居が高すぎるため、一方的にフォローできる仕組みのほうが目的にあっています。

プロフィール、過去の論文などを検索エンジンに拾われやすくし、学会外の人たちがSNSを見ることはオープンに開放しましたが、発言できるのは会員のみとしています。これはSNSでの議論から匿名を排し、有意義にすることが目的であり、会員と閲覧者との差別化でもあります。WEBサービスとはいえ、何でもオープンで無料または有料だからクローズにすることが良いとは考えていません。ビジネスモデルに合わせて設計することが大切です。

例えばFacebookやMixiにいくらプロフィールを登録しても、一部の会員にしか閲覧されませんし、政府のデータベースに論文を登録しても、検索エンジンに優しくないので検索になかなか表示されません。そういった点を改善し、会員の露出を図るのが目的のひとつとなっています。

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